第1回 弓チャレ・アントレプレナー 大村 信望さん

写真:大村 信望さん

【大村さんのビジネスプラン概要】

「cuereate(キュリエイト) ~きっかけをつくりだす~」
※「cue」(きっかけ)と「create」(つくりだす)の2つの言葉を組み合わせた造語

  • ①まちづくりをテーマにした課題解決型学習を通して、実践的な能力(大学や社会で役立つデータの集め方、整理・表現方法等)が身に付けられるまちづくり教室の運営※中高生対象
  • ②カフェ運営
  • ③マルシェ運営
  • ④レンタルスペース運営

川本町に来たきっかけ

数多ある地域の中から川本町を選んだのは、川本町のまちづくり総合戦略に共鳴したこと、やりたい仕事があったからです。学生時代にまちづくり・建築を学び、東日本大震災発生後の被災地で、復興まちづくりに関わりました。その中で、まちづくりにはひとづくりが大切だと考えさせられました。学んできたことと経験を活かして、川本町に集まる生徒達の成長支援と、それを通した地域活性化ができればと思い、地域おこし協力隊で川本町に移住し、「高校魅力化コーディネーター」として2年間活動してきました。

写真:大村 信望さんと改装中の店舗

弓チャレに挑戦しようと思った理由

川本町であればやりたいことができそうと思えたのが一番の動機かもしれません。地域おこし協力隊の任期後も、まちづくりに関わりたいという思いが募っていたのもあります。外から来た人間だからこそわかる川本町の良さを伝えたい、まちを残したいという思いもありました。弓チャレの対象物件が、気になっていた空き店舗だったこともあります。
地元の横浜に戻った際、学生が将来へ向けて熱く話す姿をみていたら、「久しぶりに挑戦したい!」という思いがでてきて。気持ちを後押しされましたね。チャレンジ好きですし、弓チャレはコンテスト形式で、結果がわかりやすいことも良かったです。

実際にチャレンジしてみて、いま、感じていること

いまは、時間が足りないです。こだわると時間がかかってしまって。楽しみながら準備をすすめていますが、体はストレスを感じているみたいです(笑)。ビジネスプランが採用され、何かできることがあれば手伝うよと声をかけてくださる方、運営に参画してくださる方に出会いました。チャレンジしたことで、新たなつながりが生まれて新しい可能性が広がっているように感じています。弓チャレが続くように、1回目の採用者として、事業を長く続けていけるように努めたいです。まずは、10月の開業へ向けて、準備を頑張ります。

写真:大村 信望さん

川本での暮らし(生活)について

良い点

町のひとの気風が好きです。都心からUIターンされている方も多く、田舎だけど都会的。移住者を受け入れてくれて、ほどよく気にかけてくれます。自治会活動も地域の方と話せて楽しいです。
気軽にスノーボードにいけることも良いですね。アウトドアレジャーを楽しめる、自然が身近にあることはうれしいです。

困った点

あまり困らず暮らしています。生活に必要なものは町内で揃うし、インターネットを活用すれば不便を感じることもありません。

これから川本で起業を考える方へのメッセージ

都心では埋もれてしまうこと、挑戦できないこともあります。でも、川本だったら、挑戦しやすい環境が整っていると思います。ひとつのきっかけが、新しい可能性になって、つながりが生まれて、地域に新たな可能性が広がることで、町を残していく。田舎での挑戦は、新しいし楽しいと感じています。川本町で育った生徒達が、町に誇りをもって、また地元へ戻って来たくなる。一緒に、憧れをもってもらえる町にできたら、うれしいです。川本町は過ごしやすいです。ぜひ来てみてください!

かとり司法書士・行政書士事務所 香取 亜希さん

写真:香取 亜希さん
住所
〒696-0001 島根県邑智郡川本町川本623-2
電話
0855-74-2500
事業内容
司法書士・行政書士事務所

川本町に来たきっかけ

司法書士の資格を取った後、都内の事務所で働いていましたが、司法書士としての独立を機に川本町に移住してきました。
生まれ育った東京で開業するという選択肢もありましたが、「司法過疎地」と呼ばれる専門家の少ない地域で仕事をするのも面白いと考え、尊敬する曾祖母の生まれ故郷であった島根県を開業候補地にしました。仕事の合間に何度か島根を訪れて県内の司法書士が少ない市町村をまわり、川本町を選びました。

写真:店舗外観

川本町で起業しようと思った理由

一番の理由は、12年間司法書士が不在だったことです。もともと、司法書士が少ない地域で開業し、必要とされる仕事がしたいと考えていました。
また、小さい町ながら、金融機関、裁判所、役場など、司法書士の仕事で関わる機関がそろっていること、そしてそれらがすべて徒歩圏内にある「コンパクトシティ」であることも、他の市町村にはない川本町の魅力でした。町を訪れた際、自分が川本町で開業している姿が具体的にイメージできたことが決め手でした。

実際に起業してみて、今、感じていること

開業して、3年が経ちました。「相談できる場所ができてよかった」「司法書士事務所ができて助かった」とお客様に言っていただけることが何よりもうれしいです。司法書士が少ない地域だからこそ経験できたこと、都会ではできない大きな仕事を任されることもあり、やりがいを感じています。開業当初こそ、よそ者では信頼を得ることが難しいと感じたりしましたが、時が少しずつ解決してくれているように思います。いまは、ゆっくりと流れる時間のなかで、自分のペースでのびのびと仕事をしています。

写真:仕事中の香取さん

川本での暮らし(生活)について

良い点

都会とは比べものにならないほど、時間がゆったりと流れているところ。
江の川沿いをウォーキングしていると、雄大な流れが眺められ、とても気に入っています。インドア派のわたしですが、万全な準備をしなくてもアウトドアを楽しめるのも良いですね。商店街に暮らしていると、車を使わずに生活ができるので便利です。

困った点

強いて言うならば、同年代の人数が少ないこと。同年代と話す機会は限られてしまいますが、その分、中高生から高齢の方まで様々な年代の人と関わるので、多様な価値観に触れられて面白いです。

これから川本で起業を考える方へのメッセージ

都会に比べて同業者が少ない、若い世代が少ないので、貴重な人材として扱ってもらえる。任される仕事に、大きなやりがいを感じることができると思います。やりがいを求めて挑戦したい方には向いている環境です。川本町はもともと国や県などの出先機関があり、転勤族が多い地域だったので、外からの人間を受け入れてくれる土壌が整っているのも幸いです。
職種に関わらず、川本町をよく調べて、この町があっていると考える方に来ていただけるといいですね。起業してすぐに結果を出そうと焦らず、細く長くの気持ちが大切だと感じています。長く培われた町の暮らしを尊重して、都会のやり方を無理強いする必要もないかなと思っています。
川本の暮らしに興味のある方は、ぜひ一度川本にいらしてください。

リンパ屋 Laugh 河田 浩美さん

写真:河田 浩美さん
住所
〒696-0001 島根県邑智郡川本町川本566番地
電話
080-2001-9443
URL
https://laugh.shopinfo.jp/
事業内容
ホルミシスリンパドレナージュ 黄土よもぎ蒸し セルフ脱毛
営業時間
9時〜18時
定休日
日曜・祝日(土曜日は、2営業日前までに予約がある場合、営業)

川本町に来たきっかけ

15年前に結婚により主人が暮らす川本町に引っ越してきました。出身は山口県岩国市で、結婚するまで広島のエステサロンでセラピストとして働いていました。
結婚前に何度か川本町には来たことはありましたが、仕事や町のことについてはよく分かっていませんでした。ただ、町にエステサロンはなく、仕事を続けられないことは分かっていました。それでも「結婚したい!」という気持ちがとても強かったので、迷うことなく川本町にやって来ました。

写真:店舗外観

川本町で起業しようと思った理由

仕事を離れてから、マッサージをする機会がありました。そのときに「やっぱり人の肌に触れて笑顔にできる仕事がしたい」と改めて思ったのです。新しいエステの資格も取ったのですが、川本町にも近隣の市町村にセラピストとして就職できるところはありませんでした。迷っている私をみた主人が起業を強く後押ししてくれました。起業に対して商工会や役場の手厚いサポート体制が整っていたことが川本での起業を決めたきっかけでした。

実際に起業してみて、今、感じていること

自分の好きなことを仕事にできて充実した毎日を送っています。勉強の毎日ですが、お客様に喜んでいただけると、起業して本当によかったなと思います。開業して半年ですが、町外からのお客様もいらっしゃるようになりました。あまり知られていないメニューもあり、もっと利用してもらいたい、気軽に足を運んでほしいという思いも出てきました。課題を改善しつつも、焦らずにお客様おひとりおひとり笑顔になってもらえるように頑張ります。

写真:店舗内

川本での暮らし(生活)について

良かった点

子育てをしやすい環境であることです。保育園や学校の先生との距離が近いので、学校生活や成長の様子がわかります。保護者の方から「浩美ちゃん」と自分の名前を呼んでもらえるのもうれしいです。
商店街に住んでいるので、スーパーや銀行、郵便局も徒歩圏内にまとまっているので車を使わなくても生活できるのもポイントです。

苦労している点

天候が変わりやすいことです。曇りの日が多く、せっかくの快晴かと思ったら、いつの間にか雲が広がって大雨が降ることもあります。夏はとても暑くなりますし、冬は大雪になることもあります。あと、自然に囲まれているので、虫が多いのも苦労しています。

川本町のキャッチフレーズは「だからこそ!川本」
あなたの考える川本の「だからこそ」を教えてください

川本町に住んだから、好きなことを仕事にし、自分の夢が実現できたのだと思います。川本町でなかったら、ここまで手厚く商工会や町役場からのサポートや助成金の支援は受けられなかったと思います。また、都会は家賃も高く、競合も多いのでこんなに大きな店は出せなかったと思います。これからもこの町に笑顔をたくさん増やしていきたいです。

これから川本で起業を考える方へのメッセージ

迷っているなら、川本で起業しましょう! 競合店が少ない、家賃が抑えられるなど田舎ならではのよさがあります。町内だけではなく、町外のお客様も車でお越しいただけます。商工会や町役場のバックアップ体制も整っているので、新しいことを始めやすい環境だと思います。起業を考えているのなら、悔いのないよう挑戦してみませんか。

創作Dining 岩見屋 山下 尚樹さん

写真:山下 尚樹さん
住所
〒696-0001 島根県邑智郡川本町川本617-9
電話
0855-72-1234
事業内容
創作居酒屋
営業時間
17時〜22時
定休日
日曜日・祝日

川本町に来たきっかけ

出身が川本町で、高校卒業後の12年間、大阪の中国料理と韓国料理の店で調理の仕事をしていました。働いているうちに、いつか自分の店を持って多くのお客様に満足していただける料理を提供したい、という夢を持つようになりました。そして、修行も終わり、店を持つのであれば地元で出したいと思い、川本町に戻ってきました。

川本町で起業しようと思った理由

「お店を出すのであれば川本町で」という思いがありました。自分が生まれ育った場所ですし、家族も友人もいるこの町に店を持ちたかったのです。 現在、店を出している場所は「岩見屋」があった場所なのです。私が戻るという話を聞いた方に「岩見屋」を紹介していただきました。店舗は新たに飲食店として出させてもらえました。経営されていた方にこの出店をとても喜んでいただけたので、屋号は「岩見屋」で引き継がせてもらいました。

実際に起業してみて、今、感じていること

開店してからの約9年間はあっという間でした。お客様に「美味しかった!」と言われることが一番嬉しいですし、喜んでいただけることが励みになります。開店当初は、創作料理が受け入れられないことがあったり、大阪でのやり方が合わないことがあったりしました。お店では調理接客全てをひとりで行っています。日々大変ではありますが、やりたいことや新しいことに挑戦しています。自分で責任を持ち続けていくことにやりがいを感じています。

川本での暮らし(生活)について

良かった点

野菜つくりの名人がたくさんいる川本町の野菜は「まげな野菜」です。道の駅に行けば、おいしくて手ごろな価格のやさしい野菜に出会えます。日用品など必要なものは町内で揃いますし、町がコンパクトなので便利です。

苦労している点

経営での苦労はたくさんあります。
生活するうえでは、日用品以外の買い物については大田市や江津市などに行かないといけないことがあります。家族連れでファミリーレストランやチェーン店を利用するには、町外に出かけるようになります。休日は町外に出掛けられる方も多いのではないでしょうか。

川本町のキャッチフレーズは「だからこそ!川本」
あなたの考える川本の「だからこそ」を教えてください

「やるなら川本!」という気持ちで、自分のお店を持つのであれば、大田市や近隣の町村ではなく、川本町だったのです。もちろん苦労はあります。それでも続けられているのは、生まれ育ったからこそ知っている川本町の魅力があるからです。その魅力を多くの方に伝えたいですね。

これから川本で起業を考える方へのメッセージ

まずは川本町に来て、町や人のことを実際にいろいろ見て感じてもらいたいと思います。起業するには技術の準備だけではなく、知識も必要になります。起業することは、正直誰にでもできます。難しいのは困難にくじけず続けていくことです。準備をしっかりして頑張っていただきたいです。

Re:facora 中島 礼子さん

写真:中島 礼子さん
住所
〒696-0001 島根県邑智郡川本町川本634-4
電話
080-5626-3168
URL
https://ameblo.jp/re--facora/
Facebook
Re:facora
Instagram
re.facora@re.iko1026
事業内容
ヘアサロン トータルビューティー ネイルケア まつエク マッサージ 着付け
営業時間
9時〜18時
定休日
月曜日 第1・3・5日曜日(変動あり)

川本町に来たきっかけ

私は函館市の出身で、美容師として東京と大阪で働いていました。結婚を機に主人のふるさとである島根県に移住することになりました。はじめは出雲市に住んでいましたが、その後、主人の実家がある川本町に引っ越しました。結婚前は、自分が遠く離れた島根県や川本町に住むとは思っていませんでした。環境については、私の祖母の実家が田舎にあり、のどかな風景は見慣れていたので、気になりませんでした。

川本町で起業しようと思った理由

川本町に来てからも、自分のお店を持ちたいと、ずっと思っていました。田舎であってもおしゃれな美容院があれば喜ばれると考えていました。子どもの中学入学を機に、起業しようと考え準備しました。町の助成金を受け、空き店舗活用事業を利用しました。商工会の方々のサポートにより、美容室をオープンすることができました。都会では得られないサポートだったと思います。競合するお店も少なく、都会過ぎない川本町の感じがちょうどよかったです。

実際に起業してみて、今、感じていること

田舎という理由でおしゃれをあきらめていたお客様が、笑顔になってもらえたときは、お店を出して本当によかったと実感します。紹介で来てくださるお客様や、2時間以上かけて遠方から来店されるお客様もいらっしゃいます。大切なお客様なので、もっと満足していただきたいと思っています。研修に参加したり、技術を高めるために勉強を続けたりしています。お客様にはさらに最高の癒しと技術をお届けしたいです。

川本での暮らし(生活)について

良かった点

川本町は県のほぼ真ん中にあり、1時間半あれば出雲市や広島県にも行けるため、どこに出かけるにも便利です。生活に不便を感じるようなことはありません。子育てがしやすいのも魅力です。子供の数は少ないですが、そのぶん、子供たちとの関係、地域との関わりが深くなります。我が子ながら、まっすぐ育ってくれていると感じています。

苦労している点

子どもが経験することを増やしたい、経験できる環境づくりをしたいと考えています。川本町は保育園から中学校までほぼ同じ顔ぶれで進級します。高校に入って大きく環境が変わるため、学校生活に慣れるのか心配しました。私が過ごした環境と全く違うため、少し心配になるときもあります。子どもたちには多くの経験をしてほしいと思っています。

川本町のキャッチフレーズは「だからこそ!川本」
あなたの考える川本の「だからこそ」を教えてください

人とのつながり、縁があると思います。主人との出会いも不思議な縁でしたし。生活のなかでも、起業するときも、たくさんの人に助けてもらい、人とのつながりや縁をとても感じています。お客様が口コミでお店を紹介してくださったり、雑誌で紹介していただいたり、起業後も縁を感じることが本当に多いです。

これから川本で起業を考える方へのメッセージ

都会からもどんどん来てほしいです。お客様によいものを提供したいという強い思いと、しっかりした技術と経験があれば成功できるのではないかと思います。お店のこだわりに共感して遠方からいらっしゃるお客様もいます。町や商工会のサポートもあります。都会では難しいことでも、川本町なら挑戦できます。